W800の購入を検討している方の中には、実際のユーザーが感じているW800の不満点について関心があるかもしれません。
夏のツーリングにおけるW800の熱ダレや股火鉢のような熱さ、高速走行時のきつさ、そして車体の錆びやすい特性は、事前に把握しておきたい重要な要素でしょう。
また、W800のエンジン耐久性や6速化の可能性、W800ファイナルエディションは買いかといった疑問、さらにはZ900RSとW800のどちらを選ぶべきかという比較、W800はつまらないと感じるのか、不人気なのかといった側面も、購入判断に影響を与える情報となるでしょう。
人気カラーに関する情報も気になるところですが、海外の反応も含めて、これらの点を網羅的に知ることは、W800というバイクをより深く理解するために役立つはずです。
ポイント
- W800オーナーが感じやすい具体的な不満点
- W800特有の懸念事項とその対策
- W800の走行性能や耐久性に関するリアルな評価
- W800購入を検討する上で比較すべきポイント
目次
W800の不満点の核心に迫る
- 高速走行はきついのか
- 熱ダレは発生するのか
- つまらないと感じるのか
- 股火鉢問題
- エンジン耐久性
- 6速化の可能性
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高速走行はきついのか
W800での高速走行は、一部のライダーにとって「きつい」と感じる場面があるのは事実です。
特に、新東名高速道路のような120km/h巡航区間では、エンジン回転数が4,500回転程度になり、もう1速欲しいと感じる方が多くいらっしゃいます。
この回転域での長距離走行は、エンジン音の大きさや振動が気になる原因となる場合があるようです。
また、風圧の影響も無視できません。
特にW800はクラシカルなデザインのため、カウルのないモデルでは直接風を受けることになります。
カフェモデルに搭載されているビキニカウルは、ある程度の防風効果が期待できるため、高速走行の快適性を向上させる選択肢の一つとなるでしょう。
注意・デメリット

熱ダレは発生するのか
空冷エンジンを搭載しているW800は、夏の高温時や渋滞時など、状況によっては熱ダレを感じる可能性があります。
実際に、夏場に高速走行を続けると油温が120度近くまで上昇するという声も聞かれます。
このような状況は、エンジンのパフォーマンス低下やオイルの劣化を早める原因となりかねません。
熱ダレ対策としては、アフターマーケットでオイルクーラーキットが販売されており、これを装着することでエンジンの冷却性能を向上させることが可能です。
ただし、日常的なメンテナンスとして、適切な粘度のエンジンオイルを選び、定期的に交換することが、エンジンの熱管理において非常に重要であると言えます。
補足・豆知識

つまらないと感じるのか
W800を「つまらない」と感じるかどうかは、ライダーの求めるものによって大きく意見が分かれます。
このバイクは、アグレッシブな走りやスピード感を追求するライダーには、パワー不足を感じさせるかもしれません。
例えば、スポーツバイクのような俊敏なコーナリング性能や、強烈な加速感を期待すると、物足りなさを覚える可能性があります。
一方で、W800は「のんびりと、景色を楽しみながら走る」というスタイルに非常に適しています。
鼓動感のあるエンジンやクラシカルなスタイルは、バイクに乗るという行為そのものをゆったりと楽しむ喜びを提供してくれます。
そのため、速さや刺激よりも、むしろ「バイクとの一体感」や「移動のプロセス」を重視する方にとっては、非常に魅力的な一台となるでしょう。

股火鉢問題
W800のオーナーからよく聞かれる不満点の一つに「股火鉢」と表現されるエンジンの熱問題があります。
特に夏の暑い時期や、信号待ちなどで停車している際に、内股部分が非常に熱くなると感じる方が多いようです。
これは空冷エンジン特有の放熱構造に起因すると考えられます。
しかしながら、この熱さに対する感じ方は個人差が大きく、空冷ツインエンジンのバイクとしては一般的な発熱レベルであり、特別に熱いと感じないという意見もあります。
ニーグリップの仕方や服装によっても体感温度は変わるため、夏のツーリングを計画する際には、通気性の良いライディングウェアを選ぶなどの対策を講じることが有効です。
エンジン耐久性
W800に搭載されているエンジンは、非常に頑丈で耐久性が高いと評価されています。
カワサキのWシリーズは長年にわたり愛されてきた歴史があり、その信頼性は多くのオーナーによって実証されてきました。
適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安定した性能を維持することが可能です。
ただし、どんなに頑丈なエンジンであっても、定期的なメンテナンスは欠かせません。
特にオイル交換はエンジンの寿命を左右する重要な要素です。
適切な時期に、指定されたオイルに交換することで、エンジンの内部摩耗を防ぎ、その性能を最大限に引き出すことができます。
長く乗り続けるためにも、日常的な点検と定期的なプロによるメンテナンスを心がけることをおすすめします。
6速化の可能性
W800の高速走行での快適性に関する議論の中で、しばしば「6速化」の話題が挙がります。
現状の5速ミッションでは、高速域でのエンジン回転数が高めになるため、もう1速あれば、より快適なクルージングが可能になるという期待が背景にあります。
しかしながら、今回の情報収集では、W800を後付けで6速化する具体的なキットや改造事例に関する詳細な情報は確認できませんでした。
一般的に、バイクのミッション変更はエンジンの分解を伴う大掛かりな作業となり、費用も高額になる傾向があります。
また、市販されているカスタムパーツで対応できない場合は、ワンオフでの製作が必要になることも考えられます。
もし6速化を強く望むのであれば、専門のカスタムショップに相談してみるのが良いでしょう。
W800不満点の具体的な対策と選択肢
- 錆びやすいのか
- 股火鉢対策
- ファイナルエディションは買いか
- W800とZ900RSはどっちが良いのか
- 不人気なのか
W800の不満に関する総括
錆びやすいのか
W800のオーナーから、特にメッキパーツが錆びやすいという声が聞かれることがあります。
W800はそのクラシカルな外観を演出するため、多くのメッキ部品が使用されています。これらメッキ部分は、手入れを怠ると錆が発生しやすい傾向があるようです。
特に指摘されるのが、純正パニアケースのパチン錠が錆びやすい点です。
最近の製品ではプラスチック製に変更されているものもあると聞きますので、改善されている部分もあるかもしれません。
しかし、メッキの特性上、ミクロン単位の穴が開いているため、そこから水分や埃が侵入し、下地のメッキが錆びる可能性があります。
錆対策としては、定期的な洗車と乾燥が非常に重要です。特に雨天走行後や海岸線近くを走行した後は、すぐに洗い流し、しっかりと水分を拭き取ることが推奨されます。
また、防錆スプレーの使用や、バイクカバーをかけての保管も有効な対策となります。
注意・デメリット

股火鉢対策
前述の通り、W800のエンジン熱、いわゆる「股火鉢」は、特に夏場の走行時に気になる不満点の一つです。
この熱を完全にゼロにすることは難しいですが、対策を講じることで体感を軽減させることは可能です。
具体的な対策としては、まず服装選びが挙げられます。通気性の良いライディングパンツや、メッシュ素材のウェアを着用することで、熱がこもりにくくなります。
また、停車時にはなるべくエンジンから距離を取るように足を広げたり、ニーグリップを意識的に緩めたりするのも有効です。
さらに、アフターパーツとしてエンジンガードに取り付けるヒートガードなども販売されており、これらを活用することで直接的な熱の伝達を抑えることができる場合があります。
オイルクーラーの装着も、エンジンの全体的な温度を下げる効果が期待できるため、間接的な対策となり得ます。
ファイナルエディションは買いか
W800ファイナルエディションは、その名の通りW800シリーズの最後を飾る特別なモデルであり、購入を検討する価値は十分にあります。
その最大の魅力は、細部までこだわり抜かれた美しい仕上げにあります。
特にタンクの塗装は、まさに「作品」と呼ぶにふさわしい芸術性を持っています。所有欲を満たしてくれる一台であることは間違いありません。
走行性能においては、高速での大きなギャップで底付き感が出るという声もありますが、一般的な走行域では乗り心地が良いとされています。
ブレーキや車体の限界性能はスポーツバイクに及ばないものの、のんびりとツーリングを楽しむには十分な性能を備えています。
加えて、長寿モデルであったW800はカスタムパーツが非常に豊富であり、自分好みにカスタマイズできる楽しみも持ち合わせています。
ポイント・要点

W800とZ900RSはどっちが良いのか
W800とZ900RSは、どちらもカワサキが誇る人気のネオクラシックモデルですが、それぞれ異なる魅力を持っています。
どちらを選ぶかは、ライダーがバイクに何を求めるかによって変わってきます。
まず、サイズ感と取り回しでは、W800の方がZ900RSよりも二回りほど小さく感じられ、車重はW800が若干重いものの、取り回しの安心感はW800に軍配が上がるとの声があります。
これは、日々の使い勝手や駐輪のしやすさに影響するでしょう。
次にエンジン性能と走行フィールです。Z900RSは4気筒DOHC水冷エンジンを搭載しており、軽やかに吹け上がり、十分なトルクで扱いやすい特性を持っています。
スムーズでパワフルな走りを求めるならZ900RSが良いでしょう。
一方、W800は2気筒エンジンならではの歯切れの良い排気音と、出足の良さが特徴です。
ツイン独特の鼓動感を楽しむことができます。長距離ツーリングでの疲労度に関しては、Z900RSの方が少ないと感じる人もいます。
また、ブレーキ性能も異なります。Z900RSはフロントがダブルディスクで高い制動力を誇りますが、W800はフロントがシングルディスクです。
この点からも、より現代的な走行性能を求めるならZ900RS、クラシカルな雰囲気を重視するならW800という選択になるでしょう。
ポイント・要点

不人気なのか
W800が「不人気」であるという見方は、必ずしも正確ではありません。
実際には、W800はカワサキのWシリーズとして長年にわたり根強い人気を誇るモデルです。
クラシカルなスタイリングと空冷バーチカルツインエンジンの魅力に惹かれるファンは多く、中古市場でも一定の需要があります。
むしろ、徐々に中古相場が値上がり傾向にあるという情報も見られ、その人気が伺えます。
不人気というよりも、W800は特定の層に深く愛される、「選ばれた人」向けのバイクという側面が強いのかもしれません。
スピードや最先端の技術を追求するのではなく、バイク本来の持つアナログな魅力を味わいたい、クラシカルなスタイルで街を流したい、そんなライダーにとってW800は唯一無二の存在となっています。
中古バイク市場の相場は常に変動するため、購入を検討する際は、専門業者や信頼できる情報源で最新の価格動向を確認することをおすすめします。
W800の不満に関する総括
記事のポイントをまとめます。
- W800の夏の暑さは股火鉢と評され、内股が熱くなることが多い
- 高速走行時の5速はきつく、回転数が高めになる傾向がある
- メッキパーツは錆びやすい特性があり、こまめな手入れが必要である
- 空冷エンジンは熱ダレの懸念があるが、オイルクーラーで対策可能だ
- パワー不足からつまらないと感じる声もあるが、のんびり走るには最適だ
- エンジンは非常に頑丈で、適切なメンテナンスで高い耐久性を誇る
- 6速化への要望はあるものの、市販の改造キットは確認されていない
- W800ファイナルエディションは希少性が高く、所有欲を満たす一台だ
- Z900RSと比較すると、W800はよりクラシカルな魅力と取り回しの良さがある
- W800は不人気ではなく、特定の層に根強い人気を持つモデルである
- 中古市場でも安定した需要があり、価格は上昇傾向にある
- 熱対策には通気性の良い服装やヒートガードが有効だ
- W800は速さより、バイク本来の鼓動感とスタイルを楽しむバイクだ
- 日常的な点検とプロによるメンテナンスが長く乗る秘訣である
- クラシカルな雰囲気を好むライダーには強く響くモデルだ