W800は、クラシックなデザインと独特の乗り味が魅力のバイクですが、一方で「不満がある」と感じるライダーも少なくありません。
特に「錆びやすい」「高速走行がきつい」といった点が、購入を検討する際の懸念材料になっているようです。
メッキパーツが多く採用されているため、雨や湿気の影響で錆が発生しやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、高速道路では振動の影響や風圧の強さ、ギア比の関係で長時間の巡航が快適とは言えない点も指摘されています。
それでも、W800にはクラシックバイクならではの魅力があり、適切な対策を講じることで快適に乗ることも可能です。
本記事では、W800の不満点を詳しく解説し、購入前に知っておくべきポイントを紹介します。
ポイント
- W800が錆びやすい原因と対策
- 高速走行の難点と改善策
- エンジン耐久性と維持方法
- 不満を解消するカスタムと工夫
目次
W800の不満を感じるポイントとは?
- 錆びやすい?メンテナンスの重要性
- 高速走行がきつい?適した走り方とは
- エンジン耐久性は問題ない?
- つまらないと言われる理由
- 人気カラーはどれ?
錆びやすい?メンテナンスの重要性
W800は、クラシックなデザインと質感の高さが魅力のバイクですが、その一方で「錆びやすい」という不満が多く聞かれます。
これは、車体に多くのメッキパーツが使われていることが大きな要因です。メッキパーツは美しい輝きを持っていますが、水分や汚れに弱く、適切なメンテナンスをしないとすぐに錆が発生してしまいます。
特に、雨の日に走行した後や、湿気の多い環境、潮風が強い海沿いを走った場合は注意が必要です。
こうした状況では、メッキ部分に水分が付着しやすく、放置するとすぐに錆びてしまいます。
そのため、W800の美観を長く維持するためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。
錆を防ぐための基本的な対策としては、次のようなものがあります。
- 走行後の乾燥:雨天時や洗車後は、しっかりと水分を拭き取り、エアコンプレッサーなどで隙間の水分を飛ばすとより効果的です。
- 防錆スプレーの活用:特にメッキ部分やボルト周りには防錆スプレーを塗布し、錆の発生を抑えることが重要です。
- 定期的なワックスがけ:ワックスをかけることで、汚れや水分が付着しにくくなり、錆びの予防になります。
また、スポークホイールを採用している点も錆びやすい要因の一つです。
ホイールのスポーク部分は細かいため、洗車時に汚れが残りやすく、錆が進行しやすい傾向があります。専用のクリーナーを使って定期的に清掃することで、錆を防ぐことが可能です。
W800は、そのクラシカルな雰囲気と美しい外観が魅力のバイクです。
しかし、これを維持するためには、こまめな手入れが欠かせません。錆びやすい特性を理解し、適切なケアをすることで、長く美しい状態を保つことができるでしょう。
高速走行がきつい?適した走り方とは
W800はクラシックなデザインと穏やかな走行性能を重視したバイクですが、「高速道路の走行がきつい」との声も少なくありません。
特に、長距離ツーリングを考えているライダーにとっては、高速での快適性が気になるポイントでしょう。
W800が高速走行に向いていないとされる主な理由は、以下の通りです。
- 振動の影響:100km/hを超えると、ハンドルやステップに強い振動が伝わり、手足が痺れるという声があります。これは、W800のエンジンが360°クランクを採用しており、鼓動感を重視しているためです。
- ギアの影響:5速ミッションのため、高速巡航時には回転数が高くなり、エンジンの負担が大きくなります。その結果、快適性が損なわれることがあります。
- 風圧の影響:ネイキッドスタイルのため、ウインドプロテクションがなく、高速道路では風圧を強く感じます。長時間の走行ではライダーの疲労が蓄積しやすいでしょう。
こうした問題を解決するためには、いくつかの対策を講じることができます。
- 巡航速度の調整:W800は80~90km/hの速度域で最も快適に走れるため、無理に高速巡航するのではなく、余裕を持った走りを心掛けると良いでしょう。
- カスタムパーツの活用:ハンドルバランサーを装着することで振動を軽減でき、スクリーンを取り付けることで風圧を抑えることができます。
- エンジンオイルの選択:高回転時の耐久性を考慮し、粘度の高いエンジンオイルを使用することで、回転がスムーズになり、振動の軽減につながります。
W800は、そもそも高速走行を得意とするバイクではなく、下道でのツーリングを楽しむことに向いているモデルです。
もし高速道路を利用する機会が多い場合は、適切なカスタムや走行ペースの調整を行うことで、より快適に走ることができるでしょう。
エンジン耐久性は問題ない?
W800のエンジンは、空冷バーチカルツインを採用しており、その独特の鼓動感とクラシックなフィーリングが魅力です。
しかし、「耐久性に問題はないのか?」という不安を抱くライダーも少なくありません。
基本的に、W800のエンジンはシンプルな構造のため、適切なメンテナンスを行えば非常に長持ちする設計になっています。
しかし、空冷エンジンならではの注意点がいくつかあります。
- 発熱量が多い:水冷エンジンと異なり、空冷エンジンは発熱しやすく、特に夏場や渋滞時にはオーバーヒート気味になることがあります。
- オイル管理が重要:空冷エンジンはエンジンオイルが冷却の役割も果たすため、オイルが減りやすく、劣化しやすい特徴があります。
- エアクリーナーのメンテナンス:W800ではエアクリーナーボックスにオイルが溜まることがあり、定期的な清掃が必要です。
こうした特徴を踏まえると、W800のエンジンを長持ちさせるためには、以下のような対策が有効です。
- 定期的なオイル交換:推奨されている交換時期よりも少し早めにオイル交換を行うことで、エンジンの劣化を防ぐことができます。
- エアクリーナーの点検・清掃:オイルの飛散による汚れが蓄積しやすいため、定期的に清掃を行うことが大切です。
- 渋滞時のエンジン管理:渋滞に長時間はまるとエンジンの温度が上がりすぎるため、停車時にこまめにエンジンを切るなどの工夫が必要です。
結論として、W800のエンジン耐久性に問題はなく、正しくメンテナンスを行えば長く乗ることができます。
特に、オイル管理と冷却対策をしっかり行うことで、より快適にバイクライフを楽しむことができるでしょう。
つまらないと言われる理由
W800に対して「つまらない」との意見が聞かれることがあります。
この評価の背景には、バイクの特性とライダーの期待値の違いが関係しています。
W800はクラシックスタイルを重視したネイキッドバイクであり、最新のスポーツバイクや高性能なツアラーとは異なるフィーリングを持っています。
そのため、走りの刺激を求めるライダーにとっては物足りなく感じることがあるのです。
人気カラーはどれ?
W800はクラシックバイクとしてのスタイルを大切にしており、モデルごとに異なるカラーラインナップが用意されています。
その中でも特に人気の高いカラーはいくつかあり、W800のクラシカルな雰囲気をより際立たせるものが選ばれています。
W800の人気カラーとして、以下のものが挙げられます。
-
メタリックダークグリーン
W800の代表的なカラーとして、多くのファンに支持されているのがメタリックダークグリーンです。このカラーは、カワサキのクラシックバイクのイメージを強く反映しており、落ち着いた深みのある緑が特徴です。特に、クラシックなバイクの雰囲気を好むライダーに人気があります。 -
キャンディカーディナルレッド
鮮やかな赤色が印象的なキャンディカーディナルレッドは、W800の高級感を際立たせるカラーの一つです。クラシックバイクの持つ上品な雰囲気を強調しつつ、個性的なスタイルを演出できます。ツーリング先でも目を引くカラーであり、人と違うW800を楽しみたいライダーに選ばれることが多いです。 -
メグロエディションのシルバー×ブラック
W800の特別仕様であるメグロエディションでは、シルバー×ブラックのツートンカラーが採用されています。このカラーリングは、往年の名車「メグロK2」をオマージュしたもので、クラシックバイク好きのライダーからの支持が高いです。伝統を感じさせるカラーリングは、歴史あるバイクを所有している満足感を味わえます。
W800のカラー選びは、バイクの印象を大きく左右する重要なポイントです。
クラシックな雰囲気を重視するならメタリックダークグリーンやメグロエディション、個性的で目立つカラーを求めるならキャンディカーディナルレッドが適しています。
また、カラーによっては限定仕様となっているものもあるため、購入時には販売状況を確認することが大切です。
W800は、シンプルでありながらも美しいデザインが特徴のバイクです。
その魅力をさらに引き立てるために、好みに合ったカラーを選ぶことで、より満足度の高いバイクライフを楽しめるでしょう。
W800の不満を解消できるか?購入前に知るべきこと
- ファイナルエディションは買いか?
- 生産終了?今後の展開について
- 燃費はどのくらい?
- 新車乗り出し価格はいくら?
- 満タンで何キロ走る?
- 新車はレッドバロンで買える?
- 股火鉢?夏場の暑さ対策とは
-
W800の不満に不満に感じやすいポイントと対策のまとめ
ファイナルエディションは買いか?
W800ファイナルエディションは、W800シリーズの最終モデルとして発売された特別仕様車です。
カワサキのクラシックバイクとしての歴史を持つWシリーズの締めくくりとも言えるモデルであり、希少価値の高さが特徴となっています。
そのため、コレクターやクラシックバイク愛好家にとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ファイナルエディションのメリットとしては、特別なデザインや限定カラーが採用されている点が挙げられます。
通常モデルとは異なる独自の仕上げが施されており、特別感を味わうことができます。
また、生産台数が限られているため、将来的にプレミア価値がつく可能性もあります。
W800は生産終了?今後の展開について
W800は過去に何度か生産終了と復活を繰り返してきたモデルですが、2025年モデルが発表されたことで、現時点では生産が継続されていることが確認されています。
これは、多くのライダーに支持されるクラシックスタイルのバイクとして、一定の需要があることを示しています。
しかし、今後も生産が継続されるかどうかについては、いくつかの要因が関係してきます。
まず、排ガス規制の強化がW800の将来に影響を与える可能性があります。
空冷エンジンを搭載したクラシックバイクは、新しい環境基準を満たすことが難しく、これが将来的な生産終了の理由になるかもしれません。
これまでのモデルチェンジでは、環境規制に対応するために改良が加えられてきましたが、さらに厳しい基準が求められた場合、対応が難しくなることも考えられます。
次に、市場の需要がカギを握ります。近年は電子制御技術を搭載した最新モデルや電動バイクの人気が高まっており、W800のようなクラシックバイクの市場が縮小する可能性もあります。
ただし、W800は独自のクラシックスタイルと鼓動感を楽しめるモデルとして根強いファンがいるため、一定の需要がある限りは生産が続く可能性もあります。
今後の展開としては、現在の排ガス規制をクリアしている間は生産が続くと考えられますが、さらなる規制強化や市場の変化があれば、生産終了の可能性も否定できません。
そのため、W800を新車で購入したいと考えている人は、早めに検討するのが良いでしょう。
特に、クラシックバイクのスタイルや鼓動感を楽しみたい人にとっては、W800は貴重な選択肢の一つです。
燃費はどのくらい?
W800の燃費は、一般的な大型バイクと比較すると比較的優れています。
特に、低回転域でのトルクを活かした走行をすることで、燃費の向上が期待できます。具体的な燃費の目安としては以下の通りです。
- 街乗り:20~25km/L
- 高速道路:25~30km/L
街乗りでは信号待ちやストップ&ゴーが多くなるため、燃費は若干悪化しますが、それでも20km/L以上を維持できるのは魅力的です。
一方、高速道路では一定の速度で巡航することができるため、燃費が向上しやすくなります。
燃費をより良くするためには、急加速・急減速を避けることが重要です。
また、適切なギア選択やタイヤの空気圧管理も燃費向上に役立ちます。
W800は、ツーリングにも適したバイクのため、燃費を意識した走行をすれば、より快適なライディングが可能となるでしょう。
新車乗り出し価格はいくら?
W800の新車価格はメーカー希望小売価格で1,243,000円ですが、実際の乗り出し価格は諸費用を含めると140万円前後になることが一般的です。
この乗り出し価格には以下のような費用が含まれます。
- 登録費用(ナンバー取得、書類手続きなど)
- 自賠責保険料
- 納車整備費用
- 重量税
また、追加でETCやスクリーン、グリップヒーターなどのオプションを装着する場合、それに応じて総額が変動します。
ディーラーや販売店によっても価格に違いがあるため、複数の店舗で見積もりを取ると、より良い条件で購入できる可能性があります。
満タンで何キロ走る?
W800の燃料タンク容量は15Lで、平均的な燃費を考慮すると、満タン時の航続距離は以下のようになります。
- 市街地走行の場合:約300km
- 高速道路走行の場合:約400km
ツーリング時には十分な航続距離を確保できるため、こまめな給油の必要はありません。
ただし、長距離を走る際には、途中の給油ポイントを事前に確認しておくと安心です。
特に山間部や田舎道ではガソリンスタンドが少ないことがあるため、残燃料のチェックを忘れずに行いましょう。
新車はレッドバロンで買える?
レッドバロンでは、W800の新車・中古車ともに取り扱いがあります。
特に、レッドバロンは全国に店舗を展開しており、比較的多くの在庫を持っているため、新車購入を検討する際の選択肢の一つとなるでしょう。
中古市場でもW800は人気のため、多くの車両が流通しています。
ただし、人気モデルのため、状態の良い車両はすぐに売れてしまうことが多いです。
そのため、希望の仕様やカラーがある場合は、事前に店舗へ問い合わせるか、早めに行動することが大切です。
また、レッドバロンでは、独自の保証制度やメンテナンスパックが提供されているため、購入後のアフターサービスを重視する方にとっても魅力的な選択肢と言えるでしょう。
股火鉢?夏場の暑さ対策とは
W800は空冷エンジンを採用しており、夏場の走行時にはエンジン熱が直接ライダーの足に伝わるため、「股火鉢」と揶揄されるほどの暑さを感じることがあります。
特に、信号待ちや渋滞時にはエンジンからの放熱がこもりやすく、ライダーの膝周りが非常に熱くなります。
この暑さを軽減するためには、以下の対策が有効です。
-
メッシュパンツを着用する
通気性の良いメッシュ素材のパンツを履くことで、熱がこもるのを防ぐことができます。 -
こまめに休憩をとる
長時間の走行では、適度に休憩を取りながら走ることで、熱疲労を防ぐことができます。 -
高温時の渋滞を避ける
特に真夏の市街地走行では、渋滞によってエンジンの熱がさらにこもりやすくなります。できるだけスムーズに流れるルートを選ぶことが重要です。
W800はクラシックバイクならではの楽しさがありますが、夏場の暑さ対策をしっかり行うことで、より快適なライディングを楽しむことができるでしょう。
W800の不満に不満に感じやすいポイントと対策のまとめ
記事のポイントをまとめます。
- メッキパーツが多く錆びやすいため、定期的なメンテナンスが必要
- 雨や湿気の影響を受けやすく、防錆対策が欠かせない
- 高速走行時の振動が強く、長距離ツーリングには不向き
- 5速ミッションのため、高速巡航時の回転数が高くなる
- ネイキッドスタイルのため、風圧を直接受けやすい
- 空冷エンジンのため、夏場や渋滞時の熱がこもりやすい
- エンジンオイルが劣化しやすく、こまめな交換が必要
- W800の鼓動感は魅力だが、スポーツバイクのような刺激は少ない
- 最新の電子制御装備が少なく、シンプルな仕様に物足りなさを感じる人もいる
- 一部のライダーには「つまらない」と評価されることがある
- 人気カラーはクラシックな雰囲気を重視したものが多い
- 生産終了と再販を繰り返しており、将来的な供給が不透明
- 中古市場では人気が高く、価格が高騰しやすい傾向がある
- 燃費は比較的良いが、乗り方次第で悪化することもある
- 夏場のエンジン熱対策としてメッシュパンツや休憩が有効