バイクの卒業検定を目前にして、なぜか全く受かる気がしない、という強い不安に襲われていませんか。
バイクの卒検で落ちる原因とは一体何なのか、そして卒検で落ちる人はどれくらいの割合なのか、気になって仕方ないかもしれません。
この不安なメンタルでは、検定中止を言われないか心配になりますし、バイクの卒検落ちた回数が重なると、もう諦めるしかないのか、辞めるべきかとさえ考えてしまうでしょう。
2chの書き込みを見てさらに落ち込んだり、バイクの卒検で減点される項目を調べるほど自信を失くしたりすることもあるかもしれません。
また、卒検で路上で気をつけることは何か、慣らし運転で感覚を掴めるのか、バイクの卒検に落ちる確率や、バイク卒検落ちた後のことまで、考えれば考えるほどネガティブな気持ちになるものです。
この記事では、そんなあなたのための不安解消法と、合格に向けた具体的な対策を徹底的に解説します。
ポイント
- バイク卒検の合格率と不合格になる主な原因がわかる
- 検定本番で緊張しないためのメンタルの保ち方を学べる
- 具体的な減点項目と一発中止になるケースを理解できる
- 万が一落ちた場合の対処法と次のステップが明確になる
バイク卒検受かる気がしない原因と対策
- バイクの卒検で落ちる原因とは?
- 卒検で落ちる人はどれくらいの割合ですか?
- バイク卒検のメンタル管理術
- バイクの卒検で減点される項目は?
- バイク卒検で検定中止と言われないために
- 卒検で路上で気をつけることは?
バイクの卒検で落ちる原因とは?
卒業検定を前にして、「なぜ自分はこんなにも自信が持てないのだろう」と感じる方は多いかもしれません。その主な理由は、検定という特殊な環境下で、普段通りの運転ができなくなることへの不安です。ここでは、多くの受験者が不合格となる具体的な原因を深掘りし、その対策を考えていきましょう。
まず最も多い原因として挙げられるのが、「極度の緊張による操作ミス」です。教習中はリラックスしてできていた半クラッチやアクセルワークが、検定員の視線を感じるだけでぎこちなくなり、エンストを繰り返してしまうケースです。また、頭が真っ白になり、コースを間違えたり、次の課題の手順を忘れてしまったりすることもあります。これは技術的な問題というよりは、精神的な側面が大きく影響しています。
緊張への対策
対策としては、検定を「特別な試験」と考えすぎないことが重要です。「みきわめ」に合格している時点で、技術的には合格レベルにあると認められています。そのため、「練習の成果を見せる発表会」くらいの気持ちで臨むと、少し心が軽くなるはずです。当日は、深呼吸を繰り返して心拍数を落ち着かせることも効果があります。
次に、「安全確認の不足や不履行」も大きな原因です。発進時、進路変更時、右左折時など、バイクの運転は安全確認の連続です。しかし、緊張から運転操作に意識が集中しすぎると、ミラーでの確認や直接の目視がおろそかになりがちです。検定員は、この安全運転の基本姿勢を厳しくチェックしています。動作が小さすぎて「確認していない」と判断されることも少なくありません。
安全確認を体に染み込ませる
これを防ぐには、「ミラー、合図、目視」という一連の流れを、少し大げさなくらい首を振って行う癖をつけることです。頭の中で手順を唱えながら運転するのも良い方法です。体が覚えてしまえば、緊張していても自然と安全確認ができるようになります。
そして、「特定の課題への苦手意識」が原因で、全体のリズムを崩してしまうこともあります。例えば、「一本橋だけはどうしても苦手だ」という意識があると、一本橋が近づくにつれて動悸が激しくなり、結果として失敗してしまうのです。そして、その失敗を引きずってしまい、他の得意なはずの課題までミスを連発するという悪循環に陥ります。
苦手課題の克服法
苦手課題がある場合は、その課題のコツを教官に改めて聞いてみましょう。自分では気づかなかった視線の位置やニーグリップの方法など、新たな発見があるかもしれません。そして、「この課題さえクリアすれば大丈夫」とポジティブな自己暗示をかけることも、メンタルを保つ上で有効です。
これらの原因は、どれか一つというよりは、複合的に絡み合って不合格につながることがほとんどです。自分の弱点がどこにあるのかを自己分析し、一つひとつ対策を立てていくことが、合格への確実な一歩となります。
卒検で落ちる人はどれくらいの割合ですか?
「自分だけが落ちるんじゃないか」「合格する方が珍しいのではないか」と、卒検前はネガティブな思考に陥りがちです。しかし、実際のデータを見ると、その心配が過剰であることがわかります。卒検で不合格になる人の割合、つまりバイクの卒検落ちる確率について解説します。
一般的に、自動車教習所の卒業検定の合格率は、おおむね90%前後と言われています。これは、初めて検定を受ける人のうち、10人中9人は合格しているという計算になります。もちろん、教習所や時期によって多少の変動はありますが、非常に高い合格率であることは間違いありません。
「え、そんなに高いんですか?もっと低いと思っていました…。」
そうなんです。多くの方が、卒検を「落とすための試験」と誤解していますが、実際はそうではありません。では、なぜこれほどまでに合格率が高いのでしょうか。その最大の理由は「みきわめ」の存在です。
「みきわめ」は合格保証のお墨付き
卒業検定を受けるためには、その前段階である「みきわめ」で良好判定をもらう必要があります。この「みきわめ」は、担当教官が「この生徒は、卒業検定に合格できるだけの技能と知識が身についている」と判断したことを意味します。つまり、あなたはプロの指導者から「合格できる実力がありますよ」というお墨付きをもらっている状態なのです。
教官は、合格の見込みがない生徒を無責任に検定には進ませません。逆に言えば、みきわめに合格したあなたは、普段通りの運転さえできれば、ほぼ間違いなく合格できるレベルにあるということです。
では、不合格になる10%の人はなぜ?
不合格になる約10%の人のほとんどは、前述の通り、技術不足ではなく「本番のプレッシャーに負けてしまった」ケースです。普段なら絶対にしないようなミス、例えば一本橋からの脱輪やパイロン接触といった「一発中止」項目に該当してしまったり、小さな減点が積み重なってしまったりするのです。
ですから、いたずらに「落ちたらどうしよう」と不安がる必要はありません。「10人中9人は受かるんだ」「自分はすでに合格できる力があるんだ」と、この高い合格率を自信に変えて、リラックスして検定に臨むことが何よりも大切です。あなたは、多数派である「合格者」の仲間入りをする準備がすでに整っているのですから。
バイク卒検のメンタル管理術
バイクの卒検は、運転技術と同じくらい、あるいはそれ以上に精神状態が合否を左右します。平常心を保ち、練習の成果を100%発揮するためのメンタル管理術は、合格に不可欠なスキルです。ここでは、検定前日から当日にかけて実践できる、具体的な心の整え方をご紹介します。
検定前日の過ごし方
まず、前日は完璧なイメージトレーニングを行いましょう。教習所でもらったコース図を広げ、スタートからゴールまで、自分がバイクに乗って走る姿を頭の中で鮮明に思い描きます。このとき、ただコースをなぞるだけでなく、「ここでウインカーを出す」「ここで首を振って右後方確認」「一本橋は遠くを見て渡る」といった具体的な操作や注意点も一緒にシミュレーションするのがコツです。
これを繰り返すことで、脳がコース走行に慣れ、当日の行動がスムーズになります。不安な気持ちが湧いてきたら、このイメトレに集中することで、ネガティブな思考を追い出す効果も期待できます。
教官からもらったアドバイスをメモに書き出し、それを読み返すのも非常に有効です。「君はニーグリップが良いから、もっと自信を持って」といったポジティブな言葉は、大きな自信につながります。
そして何より、十分な睡眠を確保してください。寝不足は集中力や判断力を著しく低下させ、思わぬミスを誘発します。スマホで「バイク 卒検落ちた 2ch」などと検索して夜更かしするのは絶対にやめましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、リラックスできる環境を整え、早めに床に就くことをお勧めします。
検定当日の心構え
当日は、「完璧を目指さない」と心に決めてください。卒検は100点満点を取る必要はなく、70点以上で合格です。つまり、30点分はミスが許されるのです。「少しふらついても大丈夫」「1回くらいエンストしても合格できる」と考えることで、心に大きな余裕が生まれます。この「完璧主義からの脱却」が、かえってミスを減らすことにつながるのです。
「なるほど、満点じゃなくていいんですね。少し気が楽になりました。」
検定の待ち時間は、他の受験者の走りを見ないようにするのが賢明です。上手な走りを見て焦ったり、失敗を見て不安になったり、他人のパフォーマンスは自分の精神状態を乱す原因にしかなりません。自分の番が来るまでは、これまでの練習や教官の言葉を思い出し、静かに集中力を高めましょう。
そして、自分の名前が呼ばれたら、バイクに乗る前にゆっくりと深い深呼吸を数回行います。鼻から大きく息を吸い、口からゆっくりと吐き出すことで、高鳴る心臓を落ち着かせ、心と体をリセットできます。この一連のメンタル管理術を実践することで、あなたはきっと落ち着いて検定に臨むことができるでしょう。
バイクの卒検で減点される項目は?
卒業検定の採点は、100点の持ち点からミスに応じて点数が引かれていく「減点方式」で行われます。合格ラインは70点以上。つまり、どの行為がどれくらい減点されるのかを把握しておくことは、合格戦略を立てる上で非常に重要です。ここでは、主な減点項目を点数別にご紹介します。
【5点減点】軽微なミス・安全意識に関する項目
5点減点は、主に安全確認や基本操作に関するものが多く、最も減点されやすい項目と言えます。一つ一つは小さくても、積み重なると大きな失点につながるため注意が必要です。
- 安全確認不足:発進時、進路変更時、右左折時などにミラーや目視での確認が不十分な場合。
- 合図の遅れ・不履行:ウインカーを出すのが遅れたり、出し忘れたり、消し忘れたりした場合。
- 乗車・降車手順違反:乗車前の後方確認や、降車後のハンドルロック忘れなど。
- ニーグリップ不十分:走行中に膝でのタンクの挟み込みが甘い場合。
- ふらつき(小):直線走行などでわずかに車体が安定しない場合。
特に安全確認と合図は、検定員が厳しくチェックするポイントです。「やったつもり」ではなく、検定員に「やっている」と明確に伝わるよう、メリハリのある動作を心がけましょう。
【10点減点】運転操作に影響する項目
10点減点は、運転の安定性や正確性に関わるミスが中心です。これが2回、3回と重なると、合格が厳しくなってきます。
- エンスト:発進時や低速走行時にエンジンを停止させてしまった場合。
- 脱輪(小):クランクやS字で、タイヤが縁石にわずかに触れたり、線を踏んだりした場合。
- ふらつき(大):低速走行時に車体が大きく揺れ、不安定になった場合。
- 一本橋のタイム不足:規定タイム(例: 普通二輪7秒)に達しない場合、1秒不足ごとに減点されることもあります。
- 急制動での速度不足:指定速度(例: 40km/h)に達する前に制動を開始した場合。
【20点減点】危険度がやや高い項目
20点の減点は、交通の流れに大きな影響を与えかねない、比較的重大なミスに適用されます。一度でも行うと、合格がかなり遠のきます。
- 発進不能:4回以上エンストしたり、明らかに発進に手間取ったりした場合。
- 急ブレーキ(制動措置不良):適切な判断ができず、不必要な急ブレーキをかけた場合。
- 速度維持違反:課題で指定された速度を大幅に下回る、または上回る走行を続けた場合。
これらの減点項目を事前に知っておくことで、「最低限これだけは避けよう」という意識が生まれます。特に5点減点の項目は、意識次第で確実に防げるものばかりです。全ての操作を完璧にこなすことよりも、大きな減点をせず、着実に持ち点をキープする運転を心がけることが、合格への最短ルートです。
バイク卒検で検定中止と言われないために
卒業検定において最も避けなければならないのが、減点超過による不合格ではなく、たった一度のミスで検定が終了となる「検定中止」、いわゆる一発アウトです。どれだけ他の課題を完璧にこなしていても、これをやってしまえば、その瞬間に不合格が確定します。ここでは、検定中止となる具体的な項目と、それを避けるための重要なポイントを解説します。
検定中止となる行為は、他の交通に重大な危険を及ぼす可能性があるものと定義されています。絶対に起こしてはならないミスだと肝に銘じておきましょう。
主な検定中止項目
- 転倒:理由を問わず、バイクを倒してしまった場合。走行中はもちろん、発進・停止時の立ちゴケも含まれます。
- 接触:スラロームのパイロンや、クランク・S字の縁石、その他コース上の障害物に車体が接触した場合。
- 脱輪(大):一本橋から完全に落下した場合や、クランク・S字のコースからタイヤが完全に外れてしまった場合。
- 信号無視:言うまでもありませんが、赤信号は絶対的な停止です。
- 一時不停止:「止まれ」の標識がある場所で、タイヤの回転を完全に止めずに進行した場合。ゆっくり進む「徐行」では不十分です。
- 逆走:コースの進行方向を間違え、対向車線などを走行してしまった場合。
- 検定員の指示無視・補助:危険な状況で検定員からブレーキなどの指示が出たり、補助されたりした場合。
特に注意すべき3つのポイント
これらの中でも、特に受験者が陥りやすいのが「転倒」「接触」「一時不停止」の3つです。
- 転倒・接触対策:低速課題(一本橋、スラローム、クランク)での失敗がほとんどです。対策の鍵は「視線」と「ニーグリップ」。視線は常に進行方向の遠く、出口を見るようにし、下半身でバイクをしっかりホールドすることで、車体は驚くほど安定します。腕の力は抜き、リラックスして臨みましょう。
- 一時不停止対策:「止まったつもり」が最も危険です。停止線では、心の中で「1、2、3」と数えるくらいの余裕を持って、確実にタイヤの回転を止めましょう。そして、左右の安全確認を首を振ってしっかり行ってから、再び発進する癖をつけてください。
「もしコースを間違えたら、逆走になって中止ですか?」
良い質問ですね。単にコースを間違えただけでは、すぐに検定中止にはなりません。間違えたことに気づいたら、慌ててUターンなどをせず、安全な場所に停車して検定員の指示を待ちましょう。落ち着いて対処すれば、減点すらされないことがほとんどです。一番いけないのは、パニックになって危険な方法でコースに戻ろうとすることです。
これらの検定中止項目は、裏を返せば、安全運転の根幹をなす部分です。これらを絶対にしないという強い意識を持つことが、合格はもちろん、将来公道で安全なバイクライフを送るための第一歩となります。
卒検で路上で気をつけることは?
この質問を見て、「バイクの卒検って路上に出るの?」と驚いた方もいるかもしれません。ここで明確にしておきましょう。普通二輪や大型二輪の卒業検定は、すべて教習所のコース内で行われ、路上(公道)に出ることは一切ありません。
したがって、「卒検で路上で気をつけることは?」という問いに対する直接の答えは、「路上に出ないので、気をつけることはありません」となります。しかし、このキーワードで検索するということは、おそらく四輪(普通自動車)の卒業検定と混同しているか、あるいは将来的に公道デビューした際の不安が、卒検へのプレッシャーに結びついている可能性があります。
卒検は「路上デビューの最終リハーサル」
卒検の各課題は、実際の公道で遭遇する様々な状況を想定して作られています。ですから、「もしここが路上だったら」と考えながら検定に臨むことは、非常に有益です。
- 見通しの悪い交差点 = 一時不停止と左右確認の練習
- クランク・S字 = 狭い路地を安全に通過する練習
- 一本橋・スラローム = 渋滞時の低速走行や、障害物を避けるバランス感覚の練習
- 急制動 = 不意の飛び出しに対応する緊急回避の練習
このように、検定の各項目はすべて、路上での安全運転に直結しています。検定員は、あなたがこれらの状況に的確に対応できるか、つまり「この人を一人で公道に出しても大丈夫か」という視点で採点しています。このことを理解すると、なぜ安全確認がそれほどまでに重視されるのか、なぜ一時不停止が一発アウトなのか、その理由が見えてくるはずです。
路上を意識した運転のポイント
検定中はコース内しか走りませんが、常に「周囲には他の車や歩行者がいる」という意識を持つことが大切です。これを「かもしれない運転」と言います。
- 死角から人が飛び出してくるかもしれない。
- 前の車が急ブレーキをかけるかもしれない。
- 信号が変わるかもしれない。
このような予測をしながら運転することで、自然と安全確認の回数が増え、車間距離を適切に保ち、速度をコントロールするようになります。こうした路上での安全運転の基本姿勢は、検定においても高く評価されます。
結論として、バイクの卒検で路上を走ることはありませんが、常に路上での運転を意識して検定に臨むことで、より安全で確実な運転ができ、結果として合格に繋がります。卒検はゴールではなく、安全なバイクライフのスタートラインなのです。
バイク卒検受かる気がしない時の最終チェック
- バイク卒検の慣らし運転で最終確認
- バイク卒検落ちた回数と2chの体験談
- バイク卒検落ちた…辞めるか諦めるか
- バイク卒検受かる気がしない時の総まとめ
バイク卒検の慣らし運転で最終確認
多くの教習所では、卒業検定の直前に「慣らし運転(準備走行)」の時間が設けられています。これは、受験者全員でコースを1〜2周するもので、採点は行われません。このわずかな時間を、単なるウォームアップと考えるか、合格を左右する最終確認のチャンスと捉えるかで、結果は大きく変わってきます。ここでは、慣らし運転を最大限に活用する方法を解説します。
まず、慣らし運転の最大の目的は、その日に乗る検定車と自分の体をシンクロさせることです。教習中は様々なバイクに乗ってきたと思いますが、バイクには個体差があります。クラッチの繋がる位置、ブレーキの効き具合、アクセルの反応など、一台一台微妙に異なります。この違いを、慣らし運転の間に体に覚え込ませるのです。
チェックポイント1:クラッチとブレーキの感触
コースに出たら、まずは発進と停止を繰り返し、半クラッチの位置を指で確かめましょう。リアブレーキを軽く踏みながら、どのくらいで車体が動き出すかを確認します。また、前後ブレーキを何度かかけてみて、その日のブレーキの効き具合を肌で感じ取ります。特に雨の日などは、制動距離が変わってくるため、この確認は非常に重要です。
慣らし運転中にエンストしても、全く気にする必要はありません。むしろ、本番前に「このバイクは少しクラッチがシビアだな」と知ることができる絶好の機会と捉えましょう。
チェックポイント2:コースの路面状況
次に、コース全体の路面状況を確認します。前日に雨が降っていれば、水たまりが残っている場所があるかもしれません。また、落ち葉や砂が浮いている箇所はないか、特にカーブやブレーキをかける場所を注意深く観察します。危険な箇所を事前に把握しておけば、本番でそこを避けて通ったり、手前で十分に減速したりといった対処ができます。
「なるほど、ただ走るだけじゃもったいない時間なんですね。」
チェックポイント3:メンタルの調整
そして、慣らし運転はメンタルを整える上でも重要な役割を果たします。バイクに跨り、エンジンをかけ、風を切って走ることで、過度な緊張がほぐれ、心が落ち着いてきます。「よし、今日も乗れてるぞ」という感覚が、自信を取り戻させてくれるのです。この時間は、検定本番のシミュレーションでもあります。ウインカーを出し、安全確認をするという一連の動作を、本番さながらに行ってみましょう。
慣らし運転は、いわば本番前の最終リハーサルです。「バイクの調子」「コースの調子」「自分の調子」の3つを確かめる貴重な時間と位置づけ、一つひとつの操作を丁寧に確認しながら走行してください。この数分間の過ごし方が、あなたの合否を分けるカギになるかもしれません。
バイク卒検落ちた回数と2chの体験談
もし一度、卒業検定に落ちてしまうと、「自分はなんてダメなんだ」「もう次も受かる気がしない」と、ひどく落ち込んでしまうものです。そんな時、他の人はどうなんだろうと気になり、「バイク 卒検落ちた 2ch」やSNSで体験談を検索してしまう方は少なくありません。しかし、その情報の海には、あなたをさらに不安にさせる罠と、逆に勇気づけてくれるヒントの両方が存在します。
まず、2ch(現5ちゃんねる)などの匿名掲示板を見ると、「一発で受かるのが当たり前」「2回以上落ちる奴は才能ない」といった辛辣な意見が目につくことがあります。こうした書き込みは、あなたの自己肯定感をさらに下げ、「やっぱり自分はダメなんだ」という思い込みを強化してしまいます。しかし、匿名掲示板の無責任な発言に、あなたの価値を決めさせる必要は全くありません。
ネガティブな情報からは意識的に距離を置きましょう。あなたの目標は、見ず知らずの人に認められることではなく、安全にバイク免許を取得することです。
一方で、そうした情報の海をよく探してみると、勇気づけられる体験談もたくさん見つかります。「3回目でやっと受かった!」「一本橋で5回落ちたけど、諦めなくてよかった」といった、苦労の末に合格を勝ち取った人たちの声です。彼らの体験談には、あなたが次に活かせる具体的なヒントが隠されていることがあります。
失敗談から学ぶべきこと
- 失敗原因の分析:「緊張で視線が下を向いていたのが敗因だった。次は遠くを見るように意識したら受かった」といった具体的な失敗と対策は、非常に参考になります。
- 回数は関係ないという事実:1回で受かる人もいれば、5回かかる人もいます。大切なのは、何回目で受かったかではなく、諦めずに挑戦し続けたという事実です。何度も落ちた経験がある人ほど、安全運転への意識が高いという側面もあります。
- あなただけではないという安心感:自分と同じように悩み、苦しんでいる人がいることを知るだけで、孤独感が和らぎ、「もう一度頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。
何回までなら大丈夫?
教習所には、教習を終えてから卒業検定に合格するまでの期間として「3ヶ月」という有効期限が定められています。バイク卒検落ちた回数に上限はありませんが、この期間内に合格する必要があります。週に1〜2回検定が行われると考えると、時間的な猶予は十分にあります。焦らず、自分のペースで再挑戦しましょう。
一度の失敗で自信を失う必要はありません。むしろ、その失敗はあなたの弱点を教えてくれる貴重なデータです。2chなどの情報は参考程度にとどめ、不合格になった原因を冷静に分析し、補習教習で確実に弱点を克服することが、次への一番の近道です。多くの先輩ライダーが、同じ道を乗り越えてきていることを忘れないでください。
バイク卒検落ちた…辞めるか諦めるか
卒業検定に落ちた直後は、強いショックと自己嫌悪で、「もうバイクなんて諦める」「教習所も辞める」と考えてしまうかもしれません。時間もお金もかけたのに、という悔しさも相まって、すべてを投げ出したくなる気持ちは、痛いほどよくわかります。しかし、その決断を下す前に、一度立ち止まって冷静に考えてみませんか。
まず、なぜあなたはバイクの免許を取ろうと思ったのか、その原点を思い出してみてください。「風を切ってツーリングしたかった」「憧れのバイクに乗りたかった」「新しい趣味を見つけたかった」など、そこにはワクワクするような動機があったはずです。たった一度や二度の失敗で、その夢を諦めてしまうのは、あまりにもったいないのではないでしょうか。
「でも、才能がないのかもしれないし、これ以上お金をかけるのも…」
その気持ちも理解できます。確かに、卒検に落ちると補習料金や再検定料といった追加費用が発生します。しかし、ここで教習所を辞めるという選択は、これまで投資してきた時間とお金をすべて無駄にしてしまうことを意味します。合格まであと一歩のところまで来ているのです。ここで諦めるコストと、もう一度挑戦して合格するコストを比較すれば、答えは自ずと見えてくるはずです。
それに、卒検に落ちることは「才能がない」証明にはなりません。前述の通り、合格率は約90%ですが、裏を返せば10人に1人は不合格を経験します。あなたのクラスにも、静かに再挑戦している仲間がきっといるはずです。一度でスムーズに合格する人よりも、失敗を乗り越えて合格した人の方が、自分の弱点をよく理解しており、結果的により安全なライダーになれるということも十分にあり得ます。
諦める前にやるべきこと
- 教官に相談する:一人で抱え込まず、担当教官や相談しやすい教官に「落ちてしまって、辞めようか悩んでいる」と正直に打ち明けてみましょう。プロの視点から、あなたに足りない部分と、それを克服するための具体的なアドバイスをくれるはずです。
- 少しだけ休む:頭に血が上っている状態では、良い判断はできません。一度バイクのことは忘れ、1週間ほどリフレッシュ期間を設けるのも良い方法です。少し距離を置くことで、「やっぱりバイクに乗りたい」という気持ちが再燃してくるかもしれません。
- 次の目標を具体的に立てる:「次の補習では、一本橋だけを徹底的に練習させてもらおう」「次の検定では、安全確認だけは絶対に忘れないようにしよう」と、小さく具体的な目標を立てることで、漠然とした不安が減り、前向きな気持ちを取り戻せます。
バイクの免許取得は、長いバイクライフのほんの入り口に過ぎません。この小さな壁を乗り越えられれば、その先には素晴らしい世界が待っています。あなたの「バイクに乗りたい」という初期衝動を、どうか大切にしてください。
バイク卒検受かる気がしない時の総まとめ
記事のポイントをまとめます。
- バイク卒検の合格率は約90%と非常に高い
- 不合格の主な原因は技術不足より精神的なプレッシャー
- 「みきわめ」合格は「合格実力あり」の証明である
- 検定は100点満点ではなく70点で合格と心得る
- 減点項目を把握し大きなミスを避ける意識が重要
- 転倒・接触・一時不停止など一発中止項目は絶対避ける
- 安全確認と合図は検定員に伝わるよう大げさに行う
- 視線は常に遠く、進行方向の出口を見る
- ニーグリップで下半身を安定させると上半身の力が抜ける
- 慣らし運転はバイクとコースと自分を調整する絶好の機会
- コースを間違えても慌てず検定員の指示に従えば減点なし
- 雨天でも検定は実施されるため心の準備をしておく
- 一度の失敗で諦めず弱点を克服すれば必ず合格できる
- 2chなどのネガティブな情報に振り回されない
- 卒検は路上デビューのための最終安全チェックである
参考