Z650RSが欲しいのに「なかなか買えない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
近年、ネオクラシックバイクとして注目を集めるZ650RSは、人気の高さから納期の遅れが目立つようになってきました。
特に2025年モデルの登場以降、予約が殺到し、希望のカラーがすぐに完売してしまうケースも珍しくありません。
一部では「ダサい」といった否定的な声もありますが、実際の評価はどうなのでしょうか。
本記事では、Z650RSが買えないと言われる背景や納期の現状、人気カラー、ユーザーの声などをもとに、購入を検討する上で役立つ情報を詳しく解説していきます。
ポイント
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Z650RSが買えない主な理由と納期の実態
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2025年モデルの予約状況と人気カラーの傾向
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購入時にかかる総額費用と維持費の目安
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2気筒エンジンの採用理由とユーザー評価
目次
Z650RSが買えない理由と現状の整理
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納車待ちの期間はどれくらい?
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納期が遅れている背景とは
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予約状況 2025モデルの実情
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人気カラーは何色ですか?
納車待ちの期間はどれくらい?
Z650RSの納車待ちは、購入のタイミングや販売店によって異なりますが、おおむね3か月から半年以上のケースが多く見られます。
人気モデルであるうえ、供給量が限られているため、注文から実際に乗り出すまでには想像以上に時間がかかることがあります。
特に、春や秋などのバイクシーズンに入る直前は注文が集中するため、納車待ちの期間はさらに長引く傾向にあります。
また、2025年モデルの発表が行われたことにより、再び注目が集まっており、今後の納期がさらに延びる可能性も否定できません。
例えば、販売店によっては「すでに割り当て分が埋まっているため、今予約しても次の入荷は半年後」と案内されることもあるようです。
もちろん、販売店の在庫やキャンセル状況によっては、すぐに手に入る場合もありますが、それは稀なケースと考えておくべきでしょう。
いずれにしても、Z650RSは人気と供給バランスの関係から、納車までにある程度の時間を覚悟する必要があります。
早めの予約とこまめな販売店への確認が、希望する納期で手に入れるためのカギになります。
納期が遅れている背景とは
Z650RSの納期が遅れている背景には、いくつかの複雑な事情があります。
表面的には「人気車種のために注文が殺到している」と言われることが多いですが、それだけではありません。
まず、製造・流通の面では世界的な部品供給の不安定さが影響しています。
特に近年は半導体不足やロジスティクスの混乱が続いており、カワサキに限らず多くのバイクメーカーが生産ペースを思うように上げられていない状況です。
Z650RSも例外ではなく、パーツが揃わなければ組み立ても進みません。
加えて、Z650RSはカワサキプラザ専売モデルとして販売されているため、通常の量販ルートよりも販売網が限定されているという点も見逃せません。
このため、需要が特定の販売店に集中しやすく、結果として供給が追いつかない事態を招いています。
このような複数の要因が重なった結果、Z650RSの納期は遅れがちになっているのです。
特に、過去に販売されたZ900RSが爆発的なヒットとなったこともあり、その弟分としてのZ650RSへの期待値も高まっています。
そうした背景から、需要の高まりに対して供給体制の整備が間に合っていないという構造的な問題も、納期の遅れに拍車をかけています。
予約状況 2025モデルの実情
現在のZ650RS 2025年モデルの予約状況は、かなり混雑している状態といえます。
特に注目度の高いカラーリングや、発売直後のロットに関しては、早期完売となっている販売店も多く見受けられます。
2025年モデルでは、新色として黒を基調にした「エボニー(グリーン/ブラック)」や「エボニー(ブラック/ゴールドストライプ)」といったシックなカラーが登場し、いずれも人気を集めています。
これらのカラーは往年のZスタイルを彷彿とさせるため、リターンライダー層やネオクラシック好きの若年層にとっても非常に魅力的な選択肢となっています。
ただし、販売店側の情報では「初回入荷分はすでに予約完了」という声も多く、店頭展示すらままならない状況です。
カワサキプラザでは予約受付中であるものの、今予約をしても納車までに数ヶ月は待つことになる可能性が高いと見られています。
このように、Z650RSの2025年モデルは話題性・人気ともに高いため、在庫確保の競争が激しくなっています。
これから購入を検討する方は、なるべく早めに販売店に相談し、現時点の在庫状況や次回入荷予定を確認しておくことが重要です。
タイミングを逃せば、次の予約枠はさらに後ろ倒しになる恐れもあります。
人気カラーは何色ですか?
Z650RSの人気カラーは、圧倒的に「キャンディエメラルドグリーン」と「火の玉カラー(オレンジ×ブラウン)」の2色が支持されています。
これらのカラーは、Zシリーズの歴史を踏まえたデザインとして、多くのライダーから注目を集めています。
キャンディエメラルドグリーンは、カワサキを象徴するグリーン系カラーの中でも特に鮮やかで、レトロかつスポーティな印象を与えるのが特徴です。
一方で、火の玉カラーはZ1の時代を彷彿とさせる伝統的な配色で、特にリターンライダーやクラシック好きからの評価が高い傾向があります。
近年では、2025年モデルに追加された「エボニー(ブラック/ゴールドストライプ)」も注目度を高めています。
このカラーはシンプルながら存在感があり、ゴールドホイールとの組み合わせによって高級感が演出されています。
カラーの選択は見た目だけでなく、中古市場でのリセールバリューにも影響を与えることがあるため、慎重に選びたいポイントです。
人気カラーはそれだけ需要も高く、入荷数に対して予約が集中する傾向があります。
気に入った色を確実に手に入れるためには、早めの予約や複数店舗への問い合わせが有効です。
Z650RSが買えない人のための選び方ガイド
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支払総額と乗り出し価格の相場について
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維持費はどれくらいかかる?
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なぜ2気筒なのか解説
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4気筒との違いと評価
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ダサいという評判の真相
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ユーザーの声から見る実態
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Z650RSが買えないと言われる理由と現状のまとめ
支払総額と乗り出し価格の相場について
Z650RSを購入する際にかかる支払総額は、おおむね110万円〜130万円前後が一般的な相場とされています。
これは単なる車両本体価格ではなく、登録手数料や納車整備費、自賠責保険、重量税などを含んだ「乗り出し価格」までを含めた金額です。
つまり、Z650RSを実際に道路で走らせるまでに必要なすべての費用の合計を指しています。
Z650RSの新車本体価格は、モデルやカラー、販売店によって若干異なるものの、目安として100万円前後に設定されています。
ただし、そこに各種諸費用が加算されるため、最終的な支払い金額は当初のイメージより高くなりがちです。
例えば、カワサキプラザで購入した場合には、総額で約115万円〜125万円程度になるケースが多く、さらに装備品の追加があれば130万円を超えることもあります。
特に注意したいのが、オプションパーツや任意保険の追加費用です。ETC車載器やグリップヒーター、USB電源などを装着すれば、それぞれ数万円の費用が発生します。
また、任意保険に加入する場合も、内容や年齢条件によって年間数万円が必要になります。
これらを含めると、実質的なスタートラインはさらに上がることになります。
中古車の場合は一見価格が安く感じられることがありますが、人気カラーや状態の良い車両はプレミア価格が付くこともあるため、必ずしも「中古=安い」とは限りません。
購入前には必ず見積もりを取り、本体価格と諸費用の内訳を細かく確認することが大切です。
なお、Z650RSはカワサキプラザ専売モデルであるため、価格競争が少なく、値引き交渉は基本的に期待できません。
その代わりに、明瞭な価格設定やアフターサポートが付くなど、安心感のある購入ができるというメリットがあります。
このように、Z650RSの支払総額は単純に「車両価格」だけを見て判断するのではなく、登録費用や装備品、保険などをすべて含めて予算を立てることが重要です。
初めて大型バイクを購入する方は特に、見積もりの内訳をしっかり理解し、納得した上で契約に進むことをおすすめします。
維持費はどれくらいかかる?
Z650RSの維持費は、年間でおおよそ8万円〜15万円程度が目安です。
ただし、使用頻度や乗り方、保険の内容によって差が出るため、自分の使い方に応じて計算しておく必要があります。
主な維持費の内訳としては、まず自動車税(6,000円)と車検費用(2年ごとに約4〜7万円)があります。次に、自賠責保険(2年で約9,000円)と任意保険(年間約3〜6万円)もかかってきます。
任意保険は等級や補償内容で価格差が大きく、特に若年層は保険料が高くなる傾向があるため要注意です。
さらに、ガソリン代やオイル交換、チェーン清掃・注油、タイヤ交換などのメンテナンス費用も見込む必要があります。
Z650RSは2気筒エンジンのため、燃費は比較的良好でリッターあたり25〜30kmほど走ることができますが、ツーリングを頻繁に行う場合は、燃料費も年間で数万円規模になるでしょう。
メンテナンス性が高く、消耗品の交換コストも4気筒モデルよりは抑えられるのがZ650RSの魅力です。
そのため、維持費をトータルで見れば、同クラスのバイクの中では比較的安価な部類に入ります。
こうして見ると、Z650RSは維持費の面でもバランスが取れたバイクと言えるでしょう。
初めて大型バイクに乗る人にとっても、安心して所有しやすいモデルです。
なぜ2気筒なのか解説
Z650RSが2気筒エンジンを採用している理由は、扱いやすさとコストバランスを両立させるためです。
近年のミドルクラスバイクでは、2気筒エンジンが主流となっており、Z650RSもその流れに沿った設計となっています。
このバイクは、かつて存在したZ650(ザッパー)やW3といった往年の名車にデザイン的なルーツを持ちながらも、現代のライダーが日常使いやツーリングで快適に走れることを重視して開発されています。
そのため、高回転型のパワーよりも、中低速域でのトルクの出しやすさや、車体の軽量化が求められました。
2気筒エンジンは、一般的にコンパクトで軽量な構造でありながら、しっかりとした加速性能と燃費性能を兼ね備えています。
Z650RSのエンジンも、街乗りや峠道での扱いやすさに特化したチューニングが施されており、リッタークラスに比べても取り回しやすく、初心者からベテランまで幅広い層に受け入れられています。
一方で、「なぜ4気筒じゃないのか?」という声も根強くあります。
確かに、4気筒エンジン特有の滑らかな吹け上がりや音の魅力はバイクファンにとって大きなポイントです。
しかしそのぶん重量や価格が増し、日常の使い勝手が犠牲になるケースも少なくありません。
このように考えると、Z650RSに2気筒エンジンが搭載されているのは、単なるコストダウンではなく、ユーザビリティを重視した設計思想の表れです。
気軽に乗れて、維持しやすく、かつクラシカルなデザインも楽しめる――そんな「ちょうどいい大型バイク」を目指した結果が、今のZ650RSの姿に反映されています。
4気筒との違いと評価
Z650RSと4気筒エンジン搭載モデルの大きな違いは、エンジン特性と乗り味にあります。
Z650RSは並列2気筒エンジンを採用しており、これはNinja650やZ650といった現代のミドルクラスバイクでも用いられている形式です。
これに対して、例えばZ900RSは4気筒エンジンを搭載し、よりリッチで高回転型の走行性能を楽しめる仕様となっています。
まず、2気筒エンジンは構造がシンプルで軽量です。
この軽さは取り回しのしやすさに直結し、街乗りやツーリングなど日常使いにおいては非常にありがたいポイントになります。
また、低中速域でのトルクの出方が力強く、アクセル操作に対して反応が素直です。
Z650RSのようなレトロスタイルのネイキッドバイクにとって、こうした特性は実用性と快適性を両立するために理想的とも言えます。
一方、4気筒エンジンの魅力は、何といっても高回転域の伸びやかさとエンジンサウンドの美しさにあります。
回す楽しさ、そしてスムーズな加速感を求めるライダーには、この点が大きな魅力です。
しかしそのぶんエンジンの構成が複雑になり、車体が重くなることが多く、維持費や整備コストも高めになる傾向があります。
Z650RSの評価としては、「必要十分なパワーを持ちながら、気軽に扱えるバイク」として非常に高い評価を得ています。
もちろん、4気筒ならではの豪快さや余裕が欲しいという人には物足りなく感じる部分もあるかもしれませんが、その分取り回しの良さや維持のしやすさというメリットで補われています。
このように、2気筒と4気筒では方向性が異なるため、Z650RSは「軽快に走れて、日常にも溶け込むネオクラシックバイク」という独自のポジションを築いているといえるでしょう。
ダサいという評判の真相
Z650RSに対して「ダサい」といった声があるのは事実ですが、これは評価の分かれるデザイン性に関する意見の一部にすぎません。
むしろ全体としては「スタイリッシュでクラシカルな見た目が良い」というポジティブな意見のほうが多く見られます。
「ダサい」とされる主な理由には、以下の3点が挙げられます。
まず1つ目は、2気筒エンジンの採用です。Zシリーズやネオクラシックファンの中には、Z=4気筒というイメージが根強く残っており、2気筒というだけで「格下」に見られることがあります。
2つ目は、フロントフォークが正立式であることです。
兄貴分のZ900RSが倒立フォークを採用しているのに対し、Z650RSはコスト面を考慮した正立フォークを採用しています。
この部分にスポーティさや上級感を求める人からすると、やや見劣りするように映ることもあるようです。
3つ目は、クラシックとモダンの融合に違和感を持つ人がいることです。
丸目ライトや砲弾型メーターなどのレトロな意匠と、今風のスリムな車体のバランスが「中途半端」に感じられる層が一定数いるのは事実です。
ただし、これらの声がすべての評価ではありません。
多くのオーナーはZ650RSのスタイルを「カワサキらしさと扱いやすさを両立した良デザイン」と感じており、見た目に惹かれて購入を決めた人も少なくありません。
実際、キャンディエメラルドグリーンや火の玉カラーなど、Zらしいカラーバリエーションは中古市場でも人気を博しています。
つまり、「ダサい」という評判はあくまでも一部の意見であり、購入を検討する際には自分の目で見て、乗って、感じることが何より大切です。
ユーザーの声から見る実態
Z650RSのユーザーからは、「想像以上に扱いやすく、満足度が高い」との声が数多く寄せられています。
Webikeや知恵袋、オーナーインプレッションなどのレビューを見ても、ポジティブな評価が目立つのが印象的です。
まず多くのユーザーが挙げているのは、車体の軽さと取り回しのしやすさです。
大型バイクでありながらも中型バイクのようにスイスイ動かせる感覚があり、街中やワインディングでもストレスなく乗れるという意見が多く聞かれます。
特に女性ライダーやリターンライダーからは、「久しぶりのバイクでも安心して乗れた」と好印象です。
また、エンジンのトルク感や燃費の良さも好評です。
2気筒エンジンは街乗りでの扱いやすさに優れ、低速からしっかりとした力強さを感じられるため、ギアチェンジの頻度が少なくても快適に走れるという実用性が評価されています。
燃費については、平均してリッターあたり25〜30km前後とされており、長距離ツーリングでも経済的です。
一方で、改善点として挙げられているのは、燃料タンクの容量やリアサスの挙動などです。
12Lというタンクはやや心許なく、頻繁な給油が必要になるケースもあります。
また、リアサスペンションが柔らかく、特定の路面では跳ねる感覚があるという指摘もありました。
さらに、価格に対して装備がやや物足りないという声もあります。
たとえば、トラクションコントロールが未搭載である点や、マフラーやステップなどのカスタムがまだ限定的であることが挙げられます。
このように、Z650RSの実態は「気軽に乗れるネオクラシックバイク」として、日常使いと趣味をバランス良く両立できるモデルであることが、多くのユーザーの体験からも読み取れます。
万能ではないものの、その取り回しやすさと個性的なスタイルは、確かに多くのライダーを惹きつけています。
Z650RSが買えないと言われる理由と現状のまとめ
記事のポイントをまとめます。
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納車待ちは平均3〜6か月と長め
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バイクシーズン前後は納期がさらに延びやすい
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人気カラーは初回入荷分で即完売することが多い
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2025年モデルの予約はすでに混雑している
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供給体制が販売店ごとに限られている
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半導体不足や物流遅延が生産に影響している
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カワサキプラザ専売で販路が限定されている
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中古市場でも人気カラーは高値が付きやすい
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支払総額は110万〜130万円ほどかかる
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車両価格以外に登録・整備費用がかさむ
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維持費は年間8〜15万円程度で比較的安価
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2気筒エンジンにより取り回しやすく燃費も良好
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4気筒に比べ装備や音質で劣ると感じる人もいる
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一部ではデザインが中途半端との声もある
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実際のオーナー評価は高く、満足度は総じて良好